新型インフルエンザ

新型インフルエンザにかかる前にやっておくべき事は?家庭で出来る新型インフルエンザ未然防止方法

スグにわかる新型インフルエンザ 〜その現状から対策まで〜

新型、鳥インフルエンザの状況

新型インフルエンザウイルスとは、特に鳥類のインフルエンザウイルスが人に感染し、人から人へと効率よく感染できるように変化したもの。 現在懸念されているのは、H5N1型のインフルエンザ。
この新型インフルエンザは、人類のほとんどが免疫を持っていないために容易に人から人へ感染し、 世界的な大流行(パンデミック)を引き起こすことが懸念されています。

現在のところは、人から人への広範囲な感染は認められていませんが、東南アジア地域を中心に、毎年死者を出しています。 コレまでの感染者数は359人、死亡者数は226人となっています。

 高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)感染確定症例数

厚生労働省によれば、国内では全人口の25%が新型インフルエンザに罹患すると想定。 その場合に医療機関を受診する患者数は、約1300万人〜約2500万人、 入院患者は53万人〜200万人、死亡者は17万人〜64万人と推定しています。

新型インフルエンザは発生するのか?ではなく、いつ発生してもおかしくない状況なのです。

新型インフルエンザが広がる前に

鳥インフルエンザは、日々変化をしており、人の体温程度でも繁殖できるウィルスに進化していても不思議ではない状況です。 現在の警戒フェーズは「3」です。これは人から人への感染は確認されているが、まだ一部の地域で収まっている状態です。

新たな特質を持ったウィルスがひとたび蔓延し始めると、都会の過密化や移動速度の向上のため、 瞬く間に世界中に広がる恐れがあり、 フェーズ4からパンデミック(フェーズ6)までは、数ヶ月で到達する可能性もあります。
広がり始める前に、準備を完了させておくことが大切です。


新型インフルエンザが広がる前の準備

新型インフルエンザは致死率の高い感染症です。
いつ罹るかわかりませんし感染したら身動きはとれません。
広がる前の準備としては・・・

・免疫力を高め、インフルエンザに感染しにくい体質を作る
 規則正しい生活を心がける。
 日頃からバランスのとれた食事を心がける。
 十分な睡眠をとる。

・備蓄をする
インフルエンザは、誰でも感染する可能性があります。社会的インフラを支える人(ガス、水道、電気)も動けなくなる可能性があります。 また、発生時には人の行き来が制限されるため、飛行機や船の便数も減るでしょう。それは輸入食糧が減ることを意味します。それに、漁師さん、農家の方、生鮮食料品を運ぶトラックの運転手、スーパーの店員さん、誰が欠けても社会生活に支障が出ます。 そうなる前に、食糧、生活必需品の備蓄が必要です。
国としては、災害時と同様に2週間程度の備蓄を勧めています。
インフルエンザの型が判明して、そのワクチンが出来るまでに半年は必要とされています。
ワクチンが大量に出回り始めたら、致死率も下がるでしょう。それまでいかにして感染しないかがポイントです。
そのため、最低でも半年分の食糧、生活必需品、予防アイテムの備蓄をして、外部と遮断できる状況を作りましょう。

 >> 予防アイテム一覧は、こちら
 >> 備蓄(食料品)一覧は、こちら
 >> 備蓄(日用品・医療品)一覧は、こちら


新型インフルエンザが広まり始めたら

フェーズ4以降になると感染経路を絶つことが、感染を広めないためにも、移されないようにするためにも大切です。そのポイントは・・・

1.人に移さないこと(移されないこと)
 ・必要のない外出を避ける
 ・外出時には、N95マスクゴーグルなどを着用する。出来ればゴム手袋も。
 ・早めに会社、学校を休む。
いずれにせよ外出規制や会社、学校も封鎖になる可能性があるのですから、満員電車に乗ったり、人混みの中で感染する前に、自主休暇を取ることも必要です。

2.帰宅後は手洗いをする。
不特定多数のいる場所に行くときは、N95マスクゴーグルなどを着用しましょう。
帰宅時には、風の流れがあるところで体や頭に付いたウィルスを払い落とします。 その後、玄関の前(室外)でマスクとゴーグルをゴミ袋に入れて縛りフタ付のゴミ容器にいれます。
部屋に入ったら、石鹸で露出していた部分(手、顔)を洗い付着したウィルスを流します。

3.乾燥を防ぐ
インフルエンザウィルスは乾燥しているときに活動が活発になります。湿度が下がる冬の時期には部屋の乾燥に気をつけ、適度な湿度(50〜60%)を保つようにしましょう。

4.咳エチケットを広める
パンデミックにならないためには、ひとり一人の心がけが大切です。
咳エチケットで感染経路を絶つ工夫をしましょう。

5.地域社会の一員として協力する
社会機能が麻痺しないよう地域コミュニティの活動が重要になってきます。 予防措置をしたうえで、出来るだけ地域社会の一員として参加協力をしましょう。


新型インフルエンザが広がり始めると、保健所前には、こんなテントが出来ているでしょう。
まずは、この動画を見てください。

  >> 江東区新型インフルエンザ訓練(2007/3/12)

※2007年3月時点で、既にこのような被害を想定していたんですね。

この動画を見ると、医師はかなりの重装備をしています。これくらい装備しないと新型インフルエンザに感染する可能性があるんですね。
訓練ではありますが、この患者は、たぶん昨日まで普通に満員電車に乗って通勤していたハズなんですよ。 アレくらいの装備をしないと感染するのに、この患者の周りに乗り合わせた乗客は、間違いなく感染してますよね。会社でも同様。
見方を変えると、フェーズ4以降は、あなたの周りにそんな感染者がいっぱいいる可能性があるわけです。

例年インフルエンザが流行しますが、こんなテントなど作って検査などしないでしょう。
いかに致死率が高いか、ペスト並の対応と言ってもいいでしょう。

社会的要職にある人や、ライフラインを守る人は、事前にプレパンデミックワクチンが接種されるでしょう。 それ以外の普通の人(あなた)は、そんな危険を冒してまで、会社に行く必要がありますか?
感染経路を絶つ意味からも、人混みの中で感染する前に、自主休暇を取り、自宅籠城をする判断も必要ではないでしょうか?


新型インフルエンザにかかったら

発熱・咳・全身痛などインフルエンザと思われる症状がある場合は、事前連絡なく近くの医療機関を受診すると、 万が一新型インフルエンザであった場合、他の患者さんに感染させてしまう「二次感染」のおそれがあります。

周辺に新型インフルエンザ患者が発生しているとの情報があり、その状況下において、10日以内に発熱したら、 まずは保健所の「発熱相談センター」に連絡、それにより病院受診の必要性を判断したり、受診する場合の病院への紹介などを行います。
発熱相談センターに相談せずに直接医療機関に行くことは、感染の拡大をまねきます。必ず「発熱相談センター」に連絡するようにしましょう。

※「発熱相談センター」は、新型インフルエンザ発生時に開設されます。


個人的な意見としては、実際のところ、パンデミック時に「発熱相談センター」の運用ルールが守られるかどうかは疑問です。新型インフルエンザが広まり始めたら、不用意に病院には近づかないことです。
■タミフル、リレンザに関して
新型インフルエンザには、インフルエンザの治療に使われている抗インフルエンザウイルス薬が有効であると考えられていますが、一般には市販されておらず医師の処方箋が必要です。
ネット上には、経口内服薬のリン酸オセルタミビル(タミフル)と経口吸入薬のザナミビル水和物(リレンザ)が販売されていますが、 ほとんどが偽薬といわれています。ご注意下さい。


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